先輩の声

M・Yさん

 これが私の仕事

半導体製造前工程の製造プロセス条件の確立及び製造設備の管理・立ち上げ
 半導体製造前工程の製造プロセス内におけるエッチング、レジスト除去、洗浄プロセス条件の確立、それを行う製造設備の立ち上げ・管理を担当しています。各プロセス条件を確立するにあたり、量産時に品質・工数の面で安定して製造できるようプロセスマージンを考慮したうえで条件を振り分けて決定しています。
 また、製造設備に関してはそのプロセス条件を安定して再現させることが重要であり、そのために日々の装置トラブルに対してただ補修するだけでは無く、再発させない若しくは早期検出させることを念頭に置いて対応しています。当社の半導体加工はマイクロスケール(髪の毛の太さが50~100μm)の微細加工であり、どの対応一つとっても慎重さが必要となります。

 だからこの仕事が好き!
一番うれしかったことにまつわるエピソード
自分でシステムを構築し運用させた際の達成感
 入社3年目に特定の製品・設備での慢性的な異常が発生していました。
 この異常は製品要因、設備の機構上から根本的に改善するのが非常に難しい異常であり、当時、この異常を検出するために先行作業が行われていましたが、これによる工数増加、製品の停滞、検出不良による後工程への流出等、様々な問題を招いていました。
 この異常に対し根気強く調査を行うと、異常が発生する際に特徴的な傾向を示していることが判明し、最終的にこれをリアルタイムで検出させるシステムを構築し、従来の先行作業を廃止させました。
 苦労はしましたが身を結ぶことができ達成感を得ることが出来ました。日々、様々なトラブルと向き合っていますが、経験値が増えていく瞬間はやはり楽しいものです。
ズバリ!私がこの会社を選んだ理由
ここが好き
働きやすい職場環境
 大学では電気関係を学んでいたこともあり、当社は仕事面で有利だと考えてこの会社を選びましたが、先輩社員との面談の中で働きやすい雰囲気であることが分かり、その点に非常に惹かれました。実際、働いていく中で問題に直面した際に個人の知識・技量で解決するには限界があり、相談できる先輩・上司がいることが重要であると痛感しました。
 前述のシステム構築・運用の際も上司が親身に相談に乗って下さり、実運用に至るまでの話を通しやすくして頂きました。
これまでのキャリア 生産技術(現職)

S・Mさん

 これが私の仕事 半導体前工程おける新品種製品移管評価及び量産製品の品質改善
 半導体前工程製品の新品種移管業務と量産製品における品質改善業務を担当しています。
 新品種移管業務は、お客様からの設計要求に沿ってプロセスフローを作成し、それを元に試作評価を行います。その評価結果をお客様とレビューし、要求事項を満たすようにフローの構築をしていきます。要求と異なるような評価結果になってしまった際には、過去に経験した内容がないかを調査したり、メカニズムから検証を行い、試行錯誤しながら業務に取り組んでいます。
 また品質改善業務は、外観検査装置を用いて不良率が多くなっている工程を特定し、各工程の担当エンジニアと共有し品質改善を行っています。導体プロセスでは外観的な異常を減らすことで歩留が改善し、企業利益に直結するため、そこにやりがいを持って業務に当たることが出来ています。
 だからこの仕事が好き!
一番うれしかったことにまつわるエピソード
品質向上のための工程変更の顧客承認が取れたこと
 半導体の出来栄えには電気的特性だけでなく、外観的な不良も上げられます。そういったチップが流出してしまわないように、検査装置を用いた外観検査行います。
 しかしながら、これは同時に少なからずオーバーキルしてしまうため、品質向上と引き換えに歩留低下してしまいます。そのため、この工程を追加するためには顧客承認を得る必要があります。顧客の方に報告する際に、品質向上というメリットをどうすれば分かってもらえるかを考えながら、データ取りと資料作成を行いました。その甲斐もあり、顧客承認を得られ外観検査を導入ができ、製品の品質を向上をさせることができました。
ズバリ!私がこの会社を選んだ理由
ここが好き
若いうちから仕事を任せてもらえる社風
 自分が担当している製品の移管評価という業務は今後の会社の業績に直接関係があり、非常に重要な業務です。そんな重要な業務に若いうちから携われることに充実感を感じています。
 この製品移管業務は顧客との打ち合わせを多く行うため、その分会社内部の会議も少なくありません。その会議の中で、製品の評価内容を決めたりする際に、自分のような経験が浅いエンジニアの意見でも真剣に検討してくれ、それで実際に評価を行ったりと思ったことをやらせてもらえる職場環境です。
 自分の考えを仕事に反映させることができる点において、大きなやりがいも感じることができると思います。
これまでのキャリア 生産技術(8ヶ月)→製品技術(現職)

※このページの情報は2021年の状況です。